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最高の駅のイス

2018.12.06槇島 藍

しごと帰りに次にくる電車をイスに腰掛けて待っていたら、スタンドで売っているコーンスープを飲む小さい男の子とお母さんが隣にいた。

「ねえ、駅のイスって最高だね。だってここに座ってたら、街はみえるし、街はなんか緑色と赤色にひかってるし、電車もみれるし、最高だよ。最高なんだよ。」

「そうかもねえ。ねえ、飲み終わった?」

もういくわよ、といって、電車に乗ろうとするお母さんと、まだここにいたい、とぐずる男の子。

最高のイスか。そうか-、と思って。師走の寒い日に、同じものをみているのに、イスから見える風景が全然違ってみえていることが、なんかよいなあと思った出来事でした。

画像はクリスマスの絵をつくるフェルトコラージュの生徒さん作品。とってもかわいい仕上がりだったので。