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ねがいは「普通」

2012.06.21槇島 藍
「若き芸術家たちへ(ねがいは「普通」)」中公文庫
佐藤忠良 安野光雅

それにしてもこの副題最高にいいな~と思ってたら、もとは原題で、
改題して芸術家を目指す若い人に読んでもらおうと目論でのこと、らしい。

佐藤忠良の話し言葉が落ち着くし、「爆発だ!」っていわなくても芸術とは
なにかを真摯に伝えようとしてるのがとてもよい。
巻末で安野光雅が美しいとはなにか?に明確な考えを論じてるのも面白い。

普通であることや、極端であること、そのどちらも浅薄にみえる表現ばかりにみえて、
というか、ほぼ自分の身も心も「うっすいな~うわっつらだな~」と思う毎日ですが、
そこから抜け出したい思いや問いに関するヒントがたくさんこの本にある気がしました。