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油絵の具をつかってみるワークショップ こどもクラスのレポート

2015.01.12槇島 藍
今日はお知らせにあった、お絵描きワークショップ「油絵をつかってみるワークショップ」のこどもクラスでした。

まず、13時に集合だったのですが、ちょうどお昼だったから、さきに集まった子たちがもぐもぐと、お母さんから食べるものとか飲み物をもらっていて、そのすがたがなんとも可愛いらしくて幸せそうで、そういえば小さい頃は三食全部食べさせてもらってたんだ~と、今更ながら実感して、猛烈に実家にかえりたくなりました(笑)

そしてはじまり。ご挨拶とお名前をいってもらって、今回は絵をかくことが大好きな5歳から8歳の女の子たちでした。
石田倉庫のアトリエ展にきてくれた子たちで、今日は倉庫祭の日よりだんぜん暖かい日差しが赤ビルにあたって、なごやかにスタートしました。みんな最初はちょっと緊張して、お姉さんたちがはきはきと答えてくれたり、はにかんでお名前をいったりして、いい感じ。

油絵の具について、自分の絵を何枚かみてもらって、油絵のキャンバスは木の枠に全部ペンキみたいのを塗った布をはってるんだよ~、と組み立てを教え、油絵の具のとき油、ペトロール、パンドル、ペインティングオイルの瓶や、絵の具をあか、あお、きいろと出して線をひいて、とき油のドロドロ具合をみてもらいました。油壺に油をわけて、筆の使い方、ナイフのベタベタのつかいかた、混色のしかた、透明と不透明のちがい、とか。いいたいことがわんさかでてきて止まりませんでした。
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こんどはエスキース(したがき)を画用紙、おかわり自由で、鉛筆でどんどん描いてもらうことにしました。
このとき、りんごをもってきてくれた子や、もう描きたい絵があって先に色つきで描いてきてくれた子や、お父さんを描く、となってそばにお父さんをよんだり、お母さんを描いたり、ケーキを描いたり、夜空をかいたり、野原をかいたり、ぐいぐいと集中して描いていて、あとからあとから「もういちまいください!」と画用紙のおかわりが呼ばれ、すごいよかったです。じゃんじゃん描いてくれ~って思っていたので、本当にじゃんじゃん描いてくれるのってこんなにわくわくしてるのがわかるのか、と思いました。じゃんじゃん、はスピードでも枚数でも、じつはなくて、じっくり絵を描くこととむきあってることが、なによりよかったのです。

そしてまた休憩。このとき、さっきの画用紙に描いたエスキースのどれをキャンバスの本描きにするか、相談しました。
そして画用紙の後ろを鉛筆で黒く塗って、キャンバスに薄く線をうつし、キャンバスに直接下描きができた子から油絵の具をつかって本描きスタート。みんな真剣!

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手をよごしたらすぐにシートやクリームでふいて手を洗う、なるべく絵の具やとき油にさわらない、などの注意を最初にしたのですが、夢中になったら絵の具がべとべとになって筆がにごってきたり、とき油がどろどろになってしまったり、槇島がいちばんはじめにキャンバスに油絵を描いたのが高校生だったので、この「わーべたべた、する~」ていうはじめての気持ちを思いだしました。

絵のなかの色でどの色がほしいか、筆はどんどん使って、たりなくなったら洗ったり拭いたりをやって、みんな一生懸命かいて、絵の具をまぜたり足したり、エスキースをみたり、ぺたぺたして、、ついに完成!!!

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どれもすごく素敵ないい絵になりました。夢中で描いてくれたこどもクラス参加のみなさん、どうもありがとう!!!
槇島は「わりとハキハキしてるが、基本的にどんくさく、体育がキライで図書室と絵をかくのが大好き」な子供だったので、アトリエで絵を教えてること、もしタイムマシンがあったら、今日来てくれた子たちの歳くらいの、むかしの自分に、いってあげたいって思う3時間でした。

そして油絵は状態によっては100年以上保存可能で、今日の絵を描いて楽しかったとときの気持ちを、時間にして100年持っていけるって
すごいことだな、って。ワークショップを終わってから、その意味に、自分で勝手に、しびれました。

1月25日(日)の大人クラスはまだ募集中です。よろしければ!